アメリカの豪華客船を使った例えば 富裕層対象財産セミナークルーズやファンクラブの仲間を対象としたクルーズ旅行は日本においてはいまだに未開の世界です。
ただ、今後成長する分野と思われることは確かです。
既に15年前にもなりますが、アメリカでは雑誌「F誌」社が中心になって彼等の仲間の経済学者等を講師(特に投資に関したものが好評)にした経済・資産関連セミナークルーズなどが好評なのです。
特に奥様達向けの別プログラムも用意して同伴者の夫人方に受けが良いのです。
「F誌」によると 重要な「インナーグループの仲間」を中心に、毎年交流。
それにより彼らとの情報交換などの連携を強めているのです。
また、新規の参加者の囲い込みにも有効との事です。
業務や出張とみなせば税制上のメリットもあるとかで、彼らは有効なシステムを考えているのです。
なによりもクルーズ旅行後の「評価」が高く、毎年夏の定番になっているのです。
スイスのダボス会議の小型版を仲間との夏の旅行を兼ねて実施している感じです。
「F誌」の場合は毎年世界各地でラグジュアリーなクルーズ船を使い(全船または部分チャーター)
参加人数は250〜300名規模で実施。
アメリカではクルーズ船を活用した「各種富裕層向けイベント」や重要顧客、重要販売店等を対象とした船上7日〜10日間の「セミナークルーズ」が盛んです。
この背景には下記のような特徴が示されています。
1. アメリカ本社のクルーズ船会社との“直接交渉”により競争力のある料金確保が可能。
大衆的なカジュアルなカリブ海クルーズで1泊100ドルからファイブスタークラスで時期・就航先にもよりますが350〜650ドル前後が目安)
2. 「一括料金制(食事代など 船上生活費用も含まれている)」になっており 予算管理も簡単であると同時に、費用的にも経費が節約されます。
セミナーなど参加の旅行者にとって複雑な陸上の旅行より好都合なのです。
3. “クルーズ船会社本社との直接交渉”であるので船上でのイベントなどの手配が 明快・簡単・運営がシンプル。
料金設定や会場設定が透明性が高く、セミナーなどの手配会社や幹事の様々な負担が軽いシステムなので安心できるのです。また船の種類も小型船から大型船まで多様である。
4. 船と言う「完結型イベントスペース」を 活用しているので、陸上での滞在に要する様な移動のコスト・ロスタイムの心配や手間、予約の混乱などが無い。
5. 船上に於ける滞在中の「共同生活体験」により 親睦の度合いが深まる
6.客船・クルーズ船の持つリゾート的滞在体験型旅行の特徴を最大限に生かし時間的にも余裕が持てる。
7. 食事など、船上の生活費用が料金に含まれている。
その他の個人使用の微経費も一括精算が可能。
8. 船上でのサービスの質の高さと均一性。
9. 食事の種類も豊富で場所も多彩である。外部レストランの予約の心配も少ない。
10. 船内での 各種 イベントの豊富さ。御夫人用イベント(レデイーズファンクション)も豊富で セミナー不参加の御夫人達にも独自のプランが提供できる。
11. 船内には セミナーなどに適した場所が多い。
12. 寄港地での「陸上イベント」との共催も可能。
(例:南仏のワインや香水の里での古城イベント)
13. 船内では従業員・船員が至る所に配属されて、隅々まで目が届き、安全面でも心強い対応になっているのです。また、部外者がいない気安さも魅力の一つです。
14. この結果,この様なセミナークルーズは毎年開催地を変えて定番化しているのです。