タオルミーナ(シチリア島・イタリア)

イタリアのソレントを出港し、「クリスタル・セレニティ」は一晩かけて、
早朝シチリア島の「タオルミーナ」に到着しました。タオルミーナ は、人口10,863人のイタリア共和国シチリア州メッシーナ県のコムーネの一つです。古名はタウロメニオン、タウロメニウムと呼ばれてた時期もありました。 シチリア島の他の都市と同様に古代ギリシャおよびローマ帝国の支配下にあり当時の神殿や遺跡を今に伝えているのです。

 

タオルミーナの港は小さいので、68,000トンの巨大な客船は沖合に係留し、テンダーボートで上陸します。

 

船を遠くから眺めると、相当大きいですね。

 

上陸したら、バスでロープウェイ乗り場まで移動します。

そのロープウェーで高台の町に登ると、メイン通り「コルソ・ウンベルト」に到着。

タオルミーナはシチリア島東岸、ゲートウェイシティであるカターニャとメッシーナの間にある風光明媚な街です。

 

ウンベルト通りの中間地点にある、町の中心の広場である「4月9日広場」です。

 

タオルミーナは世界中のセレブリティがバカンスで訪れる街であることがこの写真で伺えます。

そのせいか、イタリア人にとっては憧れの地、世界的に風光明媚なリゾート地として知られています。

タオルミーナはシチリア島の他の町のように、落書きがありません。

もちろんゴミも落ちていません。

その治安のよさと町の美しさから、2017年5月にはG7サミットが開催されました。

 

4月9日広場の目の前には「大聖堂と噴水」があります。ここが映画「グランブルー」のロケ地です。この大聖堂は13世紀に創建され、バーリの聖ニコラに捧げられています。一見すると城塞のような建築に特徴があります。内部は三廊式の教会で、ギリシャ劇場にあったタオルミーナ産の花崗岩の円柱が、身廊と側廊を仕切る柱として再利用されています。

この広場の端は展望台になっていて、地中海とシチリア島のシンボル「エトナ山」が見えます。晴天に恵まれた日には、何十キロ先の海岸線まで見えます。

シチリア島の町々の中で、おそらく日本人に最も知られている町です。
タオルミーナと言えば、日本人には映画「グランブルー」で有名ですが、一般のイタリア人は映画のことを知らないそうです。

メインストリートのウンベルト通りは、端から端までをゆっくり歩いても30分程度でタオルミーナの観光スポットを網羅できます。

そこに並ぶカフェやレストラン、ブティックを眺めながら優雅な気分に浸れます。またウンベルト通りは観光客だけでなく、地元の人にも憩いの広場でもあります。

 

上の写真は「オデオン」という名の屋外小劇場です。

ウンベルト通りに面したサンタ・カテリーナ教会の裏にある2世紀頃に造られたと言われる劇場です。古代ローマ時代には、音楽ホールや会議場として使われていました。

同行の日本語ガイドさん曰く、

「この遺跡の面白いところは、3つの時代の建物が重ね合わさっているのです」

とのこと。

 

紀元前4世紀のギリシャ神殿の基壇の上に、紀元後1世紀の古代ローマ時代にこの劇場が建てられたそうです。

その一部を覆う形で17世紀にサンタ・カテリーナ教会が建てられていることです。サンタ・カテリーナ教会の中にも、遺跡の一部を見ることが出来ます。教会は、アレクサンドリアのサンタ・カテリーナに捧げられています。

 

ウンベルト通りを歩いている途中、「コルヴァイア宮」があります。

ギリシャ・ローマ時代の建造物の壁を一部利用してアラブ時代に塔が建てられ、14~15世紀に左右の棟が増設されました。そのため、建物はカタロニア・ゴシック様式です。

アラゴン家の支配時代の1410年に、マルティーノ1世の未亡人であるシチリア王妃のビアンカ・ディ・ナヴァーラがタオルミーナに議会を召集して、ここでシチリア王を決めるためのシチリア議会が開かれたこともあります。

 

この施設にある観光案内所の中には、シチリアの飾り荷馬車〔Carretto Siciliano〕とプーピ〔Pupi〕と呼ばれるマリオネット人形のオリジナルが展示されているので、用がない人も覗いてみる価値あり。他の町の博物館にわざわざ行かなくてもここで見れます。

 

シチリアの飾り荷馬車が実際に動いていた頃の写真です。

 

ギリシャ劇場跡からエトナ山の望みます。あいにく雲でさえぎられています。

 

タオルミーナのランドマーク的存在である「ギリシャ劇場」です。

1787年にここを訪れたゲーテは、「世界中のどんな劇場の観客もこれほどの舞台後部の景色を目にすることが出来ない」と、「イタリア紀行(中編)」に記しています。

ここはギリシャ時代の紀元前3世紀、タオルミーナの町の中で一番見晴らしのいい丘をくり貫いて造られました。

劇場を掘り出すのに約100,000m³の岩が持ち出されたそうです。

 

現在見られるの赤レンガ造りの劇場は、ギリシャ時代の劇場の姿のままではありません。過去を溯って、古代ローマ時代の1世紀末~3世紀にかけて、闘技場に改築された後の姿です。

ギリシャ時代はギリシャ悲劇や喜劇、古代ローマ時代はローマのコロッセオと同じように、健闘士と猛獣の戦いや剣闘士同士の戦いが行われていました。

現在のギリシャ劇場跡では毎年6月中旬~9月上旬の夜、様々なコンサートや演劇、多種多彩なイベントが開催されます。

 

シチリア島といえば、レモンで有名です。タオルミナは美食とワインの宝庫でもあります。メイン通りにはバルやカフェ、レストランがいくつも並び、テラスでワインとランチでゆっくりと楽しみたいですね。

クルーズの人気寄港地ですが、次回はラグジュアリーなホテルで気分はセレブリティな滞在を楽しみたいと思わせる街です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。