
京都の老舗料亭「瓢亭」は、南禅寺境内で茶屋として始まりました。
古い茅葺きの建物や茶室を移築した部屋があり、歴史の流れを感じる事が出来ます。
JR京都駅から地下鉄烏丸線に乗り、途中の烏丸御池駅で東西線に乗り換え蹴上駅から徒歩数分。
(JR山科駅から地下鉄東西線に乗り換えるルートもあります)
緑が豊かな閑静な場所にお店があります。
上の写真は本館です。
瓢亭の代名詞ともいえる「朝がゆ」は独特の料理です。
朝まだき、南禅寺歩道を歩き、打ち水をした露地を通って、
お座敷に入り庭や池の鯉を眺めながら朝がゆを食べるのは、
いかにも京都らしい雰囲気です。
ただ、瓢亭の本館で朝がゆは期間限定です。
参考までに営業期間と時間をお伝えします。(2021年現在)
■本 館
せっかく京都まで足を運んだにもかかわらず、
瓢亭の朝がゆにたどり着くことができない場合があります。
しかし、瓢亭には別館あり、こちらは年中朝がゆを楽しむことができます。
ただし冬の献立は鶉かゆになります。
■別 館
朝がゆ(3月16日〜11月30日)午前8時〜午前11時まで4,840円(税サ込)
鶉がゆ(12月1日〜3月15日)午前8時〜午前11時まで4,840円(税サ込)
今回は別館で頂いた瓢亭の鶉かゆをご紹介します。
別館では昼食には松花堂弁当を頂くこともできます。
冬は湯どうふも注文できます。
別館は本館と比べるとカジュアルな雰囲気で、落ち着いた雰囲気で気軽に立ち入りやすいですね。
それでは瓢亭の鶉かゆを頂いてみましょう。
前菜として八寸と三ツ重ね鉢。ひょうたんの形の鉢とは「瓢(ひさご)の器」というものです。
「ひさご」とは瓢箪の総称で、まさに「瓢亭」の為にある器と言っても過言ではありません。
瓢亭のもう一つの名物といえば「瓢亭玉子」
上品な半熟玉子は噂に違わず絶品です。
玉子の黄身が絶妙な茹で加減のゆで玉子。
ぷるぷるの白身と、とろける黄身。
玉子を丁寧に扱うとここまで美味しくなるのかと満足しました。
うずまきに巻かれた鳴門穴子、ゆば、さやえんどう、蕪、生麩の炊き合わせ.
他にも取肴として小串の焼物、あえもの、煮き合せ、
油もの、瓢亭卵、お作り、お吸物、そして、うずら肉の入った雑炊が出されます。
初冬から春先にかけてのお献立です。
熱々に炊かれたお粥は、想像していたよりも米粒がしっかりしていたのです。
普段食べるご飯を扱うように、お箸で持つことができます。
細かく刻まれた鶉肉とセリの色鮮やかに炊き上がっています。
京都ではよく「一見さんお断り」というお店が存在しますが、
「瓢亭」は一見格式高いように思われますが、
誰でも気軽に至福のひと時を感じられる料亭かと思われます。
たまには、こんな贅沢な朝食はいかがでしょうか。
瓢亭
住所:京都府京都市左京区南禅寺草川町35
電話番号:075-771-4116
HP:http://hyotei.co.jp/