カジュアル路線を追求する多くのカリブ海クルーズ客船社は、船の超大型化によりコスト・セーブを実現し、船上での滞在環境も、ラスベガス化や「テーマパーク」化になってきているのです。

今後も、事業の好調を背景に、更なる大型船の建造に踏み切っている模様です。

この結果、彼らのこれから余剰となる旧世代船は、新しい配船先は欧米からアジアや南太平洋、インド洋やアフリカ東岸などの海域に投入されるかと思われます。

最新の CLIA 統計によると、アメリカのクルーズ業界は、リーマン ショックに因る影響も最小限に食い止めて、新造船も参入しその成長の勢いは止まらなのです。

アメリカのクルーズ・マーケットにおいては、2000 年以来 118 隻の新造船 が投入され、経済環境の激変にもかかわらず年平均 7.4%の成長を示しているのです。

2015 年には、全世界で推定 2320万人(そのうち75%がアメリカ人乗船客)と伸びている。

Cruise Industory News によると、リーマンショックの2008〜9 年の期間には石油価格の変動・H1N1 騒動・株式市場の激変・住宅危機などを経験し、消費心理を冷え込ませ、それに加え、大統領選挙などで将来に対する不透明さなどがつ アメリカにおける経済環境や消費者心理に打撃を与えたのです。

 

しかしながら、クルーズ事業に関しては、配船計画の海域や船上コストなど、環境の変化に対する柔軟な対応性を存分に発揮したのです。その結果、不況に強いところを示し結果として消費者に「バリュー・フォー・マネー」(顧客満足度の高い)の旅行商品であると印象付けることとなったのです

クルーズ客船事業は、新造船の投入と旅行代理店を中心とした販売網の協業で、消費者の要請を受け入れ、新しい旅のスタイルとして消費者に訴え掛けたことにより、この厳しい環境下でもフル稼働できたのです。

 

この記事の中で CLIA は下記の様に報告しています。

(1) 「クルーズによる新しい旅のカタチ」を大いに情宣する事により、まだ、クルーズを知らない客層を刺激し、更に新しいクルーズ客を取り込む必要がある(アメリカ人の 8 割は、クルーズ旅行を知らない)

 

急激にマーケットが拡大しているヨーロッパにおいても未知の旅のカタチである。

(2) 統計的にクルーズ旅行は、乗船前の期待を上回る感動・満足感があったことが証明されており、1度クルーズ客として乗船すればリピーターになる確率 が高い。消費者の中に「バリュー・フォー・マネー」(顧客満足度の高い)である事が浸透されつつある。2015 年には、全世界でクルーズ人口 2300万人が見込まれ、 このうち、アメリカは 11 百万人、3 百万人がヨーロッパなどの客になるであ ろうと予測している。

アメリカのクルーズ運航会社(CLIA 加盟、25 社平均) の 2009 年の実績は、消席率では104%、1 回のクルーズ日数平均 7 日強であった。2010 年には、5,400 人の乗船客を収容する超大型船も加えて、更に 14 隻のクルーズ客船の就航が予定されている。

販売網としての旅行代理店なども、2010 年に関しては、極めて楽観的に見ており、現状並みは 11%で、76%はクルーズ予約の増加を確信しており、15%前後の増収となると試算している。特に、ウェーブ・シーズン(1 月〜3 月クルーズ予約の集中期)と言われる、予約の集中する期間の予約頼向を見ると、85%の旅行代理店が、10〜20%増の傾向を指摘している。

このように、アメリカのクルーズ業界の成長率の高さには目を見張るものを感じるのですが、近年の新型コロナウイルスの影響によりクルーズ業界は大きな打撃を受けてしまいました。。

2021年夏から欧米では徐々に運航再開し始めているのですが、コロナ禍前の賑わいが復活するにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

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